ステンレスフライパンは本当に有害?安全性と正しい選び方・使い方を徹底解説

ステンレスフライパンは本当に有害?安全性と正しい選び方・使い方を徹底解説

「ステンレスフライパンって有害と聞いたけど本当?」

「ステンレスって本当に安全なの?」

ステンレスフライパンは、ステンレス素材の特徴であるサビの強さや頑丈さから、近年人気のフライパンの素材です。

しかし、ステンレスフライパンは有害という声が出ています。

本当にステンレスフライパンは有害かを、本記事で紹介します。

また、ステンレスライパンをご検討の場合はクーベルのステンレスフライパンをご検討ください。

ステンレスは温まりにくく冷めにくい素材なので、食材を入れたあとも温度が下がりにくいという特徴を持っています。加えて、予熱を行うことによって油分を多く含む肉や魚などの食材は無油調理を行うことも可能で、余分な油とカロリーを抑えた健康に良いヘルシーな料理が楽しめます。

ぜひこの機会に、一生モノのフライパンをお手に取ってみてください。

クーベルフライパンへのボタン

 

ステンレスの素材と特徴

ステンレスは、鉄にクロムやニッケルなどの金属を加えて作られた合金です。

鉄と他の金属を組み合わせた結果、錆びにくく、耐久性が高いという特徴があります。

加えて見た目が美しく衛生的であることから、ステンレス以外の調理器具にも広く使われています。

 

ステンレスの成分

ステンレスの主な成分は、鉄、クロム、ニッケルです。

鉄はステンレスの基本となる金属で、ステンレスの中でも強度と耐久性を担います。

クロムはステンレスの錆びにくさを生み出す成分です。酸素と結びつき、不動態皮膜という保護膜を作ることで腐食を防ぎます。

ニッケルは耐食性を向上させ、金属の強度を増します。

加えて光沢を持たせる効果もあります。

 

ステンレスの種類

ステンレスにはさまざまな種類があり、用途によって適切な種類を選べます。

さまざまな種類のステンレスの中でも、調理器具に使用される代表的な種類を紹介します。

18-8ステンレスは、クロム18%、ニッケル8%を含むステンレスで、耐久性と耐食性が高いのが特徴です。

18-10ステンレスは、クロム18%、ニッケル10%を含み、18-8ステンレスと比べてさらに耐久性が向上しています。

そのため、18-10ステンレスは高級な調理器具に使用されるケースがあります。

 

錆びにくさ・耐久性のメリット

ステンレスフライパンの最大のメリットの一つは、その錆びにくさと耐久性の高さです。

錆びにくいというのは、クロムが表面に保護膜を形成するため、酸化しにくく錆が発生しにくいという特徴です。

耐久性が高い特徴は、適切に使用すれば長年使い続けられる点で、実は経済的に優れています。

最後に、一般的なフッ素樹脂加工したフライパンに比べて高温での調理も可能です。

ただし、ステンレスは熱伝導率が低いため、適切な予熱と油の使用が必要です。

ステンレスフライパンの特性を理解し正しく使用することで、安全で長持ちする調理器具として活用できます。

 

ステンレスフライパンは有害?科学的根拠と安全性

ステンレスフライパンは、耐久性が高く、サビにくく、お手入れが簡単という点から家庭用に加えてプロのキッチンで使用される人気の調理器具です。

しかし、一部では「ステンレスフライパンは有害なのでは?」という疑問の声もあります。

そこで、ステンレスフライパンの安全性を科学的に検証し、健康への影響や正しい使い方について解説します。

 

ニッケルアレルギーや金属溶出のリスク

ステンレス素材は、鉄にクロムやニッケルを加えた合金で作られています。

そのため、一般的なアルミフライパンよりも耐久性が向上し、サビに強くなっています。

しかし、ステンレスに含まれるニッケルやクロムが調理中に溶け出してしまい、健康に影響を及ぼすという懸念があります。

例えば、ニッケルアレルギーを持つ人にとっては、ニッケルの微量な溶出が肌荒れやアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

しかし、一般的な使用方法であれば溶け出す金属の量はごく微量であり、健康に悪影響を及ぼすほどではありません。

適切な使用条件であれは、ステンレス製の調理器具から溶け出す金属量は食品安全基準の範囲内です。

 

酸性食品・高温調理での成分溶出の可能性

ステンレスフライパンは、通常の調理では問題なく使用できますが、酸性の強い食品(トマト、レモン、酢など)を長時間加熱すると、微量の金属が溶け出す可能性があります。

というのも、酸が金属と反応してしまい、金属が食材に溶け出してしまうのです。

そのため、酸性食品を調理する際は調理後にすぐに料理を取り出しましょう。

成分溶出については、高温で調理すると金属の溶出が若干増える可能性があります。

しかし、通常の家庭料理で発生するケースはほとんどなく、特に1000℃以上の超高温環境でない限り有害な六価クロムが発生することはありません。

とはいえ、長時間の加熱や食材の放置がステンレスの耐久性を損なう可能性があるため、高温調理後もできるだけ早めに食材を取り出しましょう。

 

実際の影響と専門家の見解

専門家の見解では、一般的な調理温度や時間内であれば、ステンレスフライパンが健康に悪影響を及ぼす可能性は極めて低いとされています。

加えて世界保健機関(WHO)や食品安全機関は、食品に溶け出すニッケルやクロムの量が通常の食事で摂取する範囲内であれば、健康リスクはないとしています。

実際、今でも多くの研究が行われていますが、通常の使用範囲でステンレスフライパンが有害であるという決定的な証拠は見つかっていません。

また、ニッケルアレルギーを持つ人以外は、ステンレス製の調理器具を安全に使用できると考えられています。

ただし、調理器具の耐用年数には注意が必要です。

頑丈なステンレスフライパンであっても、長年使用した結果、表面が傷つき微細な金属粒子が剥がれやすくなる可能性があります。

もしも傷が目立つようになった場合は、新しいフライパンに買い替えることを検討しましょう。

傷をつけたくない場合は、木製やシリコン製の調理器具を使用すればフライパンの表面を傷つけるリスクが軽減できます。

ステンレスフライパンは、製造元やブランドによって品質が異なります。

そのため、安全性が気になるのであれば、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。

 

有害リスクを下げる選び方・使い方

ステンレスフライパンを安全に使用するためには、適切な製品を選び、正しい使い方を心がけることが重要です。

ステンレスフライパンを選ぶ上でのポイントを、詳しく解説します。

 

信頼できるメーカー・ブランドを選ぶ

ステンレスフライパンを選ぶ際には、信頼できるメーカーやブランドの製品を選ぶことが重要です。

というのも、品質の低いステンレス製品には、不純物が混じっていたり、加工の際に有害な化学物質が使われていたりする可能性があるからです。

低品質なフライパンを使い続けると、調理中に有害物質が溶け出し、食品に混入してしまうリスクがあります。

信頼できるメーカーの製品は、品質管理がしっかり行われており、安全性が確保されています。

例えば、海外の有名メーカーや、日本の老舗メーカーが製造するステンレスフライパンは、厳しい基準をクリアした高品質なものが多く、安心して使用できます。

購入する際は、メーカーの公式サイトや商品レビューを確認し、信頼できる情報を集めることが大切です。

品質を見分ける1つのコツとして、他の製品よりも極端に安い製品はおすすめしません。

低価格のステンレスフライパンは、材料の質が低かったり、製造工程で不純物が混入していたりする可能性があります。

そのため、より安心して使用したい場合は適正価格のものを選びましょう。

 

高品質ステンレス(グレード)の見極め

ステンレスにはさまざまな種類があり、グレードによって品質が大きく異なります。

見極め方法は、ステンレスに含まれるクロムとニッケルの割合で確認します。

見分け方は、割合の数字が高いほど耐食性(サビにくさ)や耐久性に優れています。

調理器具に使用されるステンレスは、「18-8」や「18-10」といった表示がされているものを選びましょう。

「18-8」や「18-10」のステンレスは、酸やアルカリに強く、調理中に金属が溶け出すリスクが低いのが特徴です。

一方で「18-0」と表記されているステンレスは、ニッケルを含まないためサビやすく劣化しやすい傾向があります。

IH対応のフライパンを探している場合は「18-0」のステンレス製品が使われる場合があるものの、耐食性を考えると「18-8」や「18-10」の方がより安全です。

製品によっては「304ステンレス」や「316ステンレス」といった表記がされていることもあります。

これらは工業規格に基づくステンレスの分類で、「304ステンレス」は一般的な高品質ステンレス、「316ステンレス」はさらに耐腐食性に優れたステンレスです。

家庭用で使う場合は、304ステンレスであれば間違いありません。

 

空焚き・過度な高温調理の回避

ステンレスフライパンは非常に耐久性が高いですが、適切に使わないと劣化が早まるケースや、調理に影響が出たりすることがあります。

特に気をつけるべきポイントは、「空焚き」と「過度な高温調理」です。

空焚きとは、フライパンの中に食材や油を入れずに加熱することを指します。

空焚きした場合、ステンレスが急激に高温になり、ステンレス表面にダメージを与える可能性があります。

極端な高温になったステンレスは、「クロム酸化被膜」という保護膜を損傷する場合があります。

クロム参加被膜はステンレスがサビにくくなる要因の一つですが、空焚きをするとこの膜が壊れ、サビやすくなってしまいます。

ステンレスフライパンは高温調理に適していますが、あまりにも高温になりすぎると食材が焦げ付きやすくなり、調理が難しくなります。

高温になりすぎる例として、油が発煙点(煙が出る温度)を超えるまで高温になってしまうと有害な物質が発生することがあります。

特に、オリーブオイルやバターなどは比較的低い温度で煙が出やすい油なので、高温になりすぎないよう注意が必要です。

サラダ油やキャノーラ油は高温に強いですが、それでも極端な高温調理は避けた方が無難です。

 

ステンレスフライパンを長く安全に使うコツ

ステンレスフライパンは丈夫で耐久性があり、正しく使えば一生ものの調理器具になります。

しかし、「焦げ付きやすい」「手入れが面倒」と感じる人も少なくありません。

そこで、ステンレスをストレスなく快適に使うために、長く安全に使うコツを解説します。

 

焦げ付き予防と油馴染ませのポイント

ステンレスフライパンを使う際、焦げ付きやすいと感じることがあるかもしれません。

しかし、これは正しい手順を守ることで防げます。

焦げ付きにくくするための基本的なポイントを2点紹介します。

1つ目は、適切な予熱を行うという点です。

ステンレスフライパンを使う際、最も重要なのは「予熱」です。

ステンレスフライパンでは他のフライパンよりも重要で、熱伝導率が低いため予熱が不十分だと食材がフライパンにくっつきやすくなります。

予熱の見極め例としては、フライパンに水滴を落とした際にコロコロと転がる状態になれば適温です。

次に、油をなじませるのがポイントです。

予熱が終わったら、適量の油を入れてフライパン全体に広げます。

というのも、ステンレスフライパンにはフッ素樹脂加工のようなくっつきづらくするコーティングがありません。

そのため、油でフライパンの表面をコーティングする必要があります。

しっかりとフライパンの表面になじませて、食材をくっつきづらくしましょう。

フライパンを十分に温め、油を適度に広げた後に食材を入れるだけで、焦げ付き防止の調理が可能です。

 

洗い方・手入れ方法(研磨剤・金属タワシの注意)

ステンレスフライパンは正しい方法で手入れすれば、美しい状態を長く保つことができます。

ステンレスフライパンは、調理後すぐに洗うのが理想的です。

温かいうちに洗うことで、油汚れが落ちやすくなります。

もし料理後時間が経ってフライパンが冷めてしまった場合は、少しお湯を入れて温めてから洗いましょう。

もし焦げ付きや汚れがひどい場合は、水と大さじ1杯の重曹を入れて沸騰させ、10分ほど放置すると焦げが浮いてきます。

重曹は環境にも優しく、安全に使える洗浄方法のため、ステンレスフライパンにもおすすめです。

 

保管・乾燥のポイントと錆対策

ステンレスは錆びにくい素材ですが、適切な保管と乾燥を怠ると錆が発生することもあります。

ステンレスに限らず、水分が残った状態で放置すると水垢や錆が発生しやすくなります。

そのため、洗った後は布巾やキッチンペーパーで水気を拭き取り、もし時間がある場合は余熱や弱火で乾燥させましょう。

他の鍋やフライパンと重ねて収納すると他のフライパンからサビが発生することがあります。

フライパンを収納する際は、フライパンの表面に布やペーパーを挟んで収納するとサビを防げます。

さらに、サビを防ぐためには、湿気が少ない場所に保管することが大切です。

風通しの良い場所に収納できると、すぐに乾燥できて理想的です。

 

クーベルのステンレスフライパンなら安全に使用可能

ステンレスフライパンは、品質やブランドを選んで正しく使えば安全性が高く、長期間にわたって安心して使用できる調理器具です。

その中でも品質が高いステンレスフライパンとしては、クーベルのフライパンを紹介します。

クーベルのステンレスフライパンは、ものづくりのまちとしても世界的に有名な新潟県燕三条エリアの熟練職人が作ったフライパンです。

日本の職人が丁寧に作り上げている点から、品質的には文句なしの仕上がりです。

クーベルのステンレスフライパンは、ステンレスの品質を活かしながらも普段使いできるようにステンレスとアルミの3層構造で仕上げてあります。

そのため、一般的なステンレスフライパンよりも熱伝導率を高め、一般的なステンレス素材よりも軽く仕上げた製品を提供しています。

ステンレスの特徴となる丈夫で長持ちという部分は問題ないため、丁寧に使えば一生使えるフライパンです。

ぜひ、ステンレスフライパンを検討する場合はクーベルのステンレスフライパンを検討しましょう。

 

よくある質問(Q&A)

ステンレスフライパンの安全性に関するよくある質問を、インターネットを中心に調査しました。

よくある質問5つに対して詳しく解説し、安全に使うためのポイントを紹介していきます。

 

Q1. ステンレスフライパンは本当に身体に悪いの?

ステンレスフライパンは、鉄にクロムやニッケルなどの金属を加えて作られた合金製の調理器具です。

これらの金属が食材に溶け出すのではないかと心配されることがありますが、通常の使用においては人体に影響を及ぼすレベルで金属が溶け出すことはほぼありません。

確かに、酸性の食品(例えばトマトソースやレモンなど)を長時間放置したり、調理後の食材をフライパンにそのまま保存したりすると、ごく微量の金属が溶け出す可能性はあります。

しかし、その量は健康に悪影響を与えるレベルではなく、適切に使用すれば安全に使えます。

 

Q2. ニッケルアレルギーの場合は使わない方がいい?

ニッケルアレルギーの人にとっては、ステンレスフライパンの使用に注意が必要です。

ステンレスの種類によってはニッケルを含んでいるものがあり、ごく微量でもアレルギー反応を引き起こす可能性があります。

例えば、18-10ステンレス(クロム18%、ニッケル10%)の製品は耐食性に優れていますが、ニッケル含有量が多いためアレルギーがある方には向かない可能性があります。

一方で、18-0ステンレス(クロム18%、ニッケル0%)の製品はニッケルを含まないため、アレルギーの方でも比較的安全に使用できます。

ニッケルアレルギーの方がステンレスフライパンを使う場合は、製品ホームページなどを確認した上で購入を検討しましょう。

 

Q3. 酸性の食品を調理しても大丈夫?

ステンレスフライパンは酸性の食品にも比較的強い耐性を持っていますが、長時間放置するのは避けた方がよいでしょう。

例えば、トマトソースやレモンなどの強い酸性食品を調理する場合、ステンレスの表面からごく微量の金属が溶け出す可能性があります。

酸性食品を調理する際、気をつけるポイントを紹介します。

  • 調理後はすぐに食品を別の容器に移す。

  • 酸性食品を調理した後は、フライパンをしっかり洗う。

 

Q4. 空焚きしても問題ない?

ステンレスフライパンは高温に強く、空焚きしても短時間であれば有害な物質が発生することはありません。

しかし、極端に高温になるとフライパンの表面が変色してしまい、劣化の原因になります。

そのため、空焚きは短時間にする、火にかける際は中火〜弱火にするなど高温になりすぎないように気をつけましょう。

 

Q5. 長年使って変色したら買い替えるべき?

ステンレスフライパンは、使用を続けるうちに変色することがありますが、これは主に酸化が原因です。

専用のクリーナーや重曹を使って磨けば、ある程度元に戻せるため、変色したからといって、すぐに買い替える必要はありません。

しかし、磨いても汚れが落ちない場合は、劣化や表面に深い傷が入ってしまっている可能性があるため、買い替えを検討してもよいかもしれません。

 

まとめ

本記事では、ステンレスフライパンの安全性について紹介しました。

ステンレスフライパンは、製品の使い方を守って使えば安全に使えます。

ステンレスフライパンは、大切に使えば10年以上使えるフライパンです。

長く安全に使いたい場合は、本記事で紹介した選び方や使い方、本記事で紹介したおすすめ製品を参考に良いステンレスフライパンを選びましょう。

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