「パンはフライパンでも焼けるの?」
「オーブンを使わずにふわふわに焼き上げる方法が知りたい」
オーブンを持っていないから自宅で焼きたてのパンが楽しめないという人は少なくありません。しかし、パンはオーブンを持っていなくても問題なく美味しく焼き上げられます。
今回は、パンをフライパンで焼く方法について紹介します。焦ふわふわに焼き上げる方法も合わせて紹介しているので参考にしてください。
また、ずっと使い続けられる一生モノのフライパンをご検討の場合はクーベルのステンレスフライパンをご検討ください。
ステンレスは温まりにくく冷めにくい素材なので、食材を入れたあとも温度が下がりにくいという特徴を持っています。 加えて、予熱を行うことによって油分を多く含む肉や魚などの食材は無油調理を行うことも可能で、控えめな油とカロリーを抑えた健康に良いヘルシーな料理が楽しめます。
ぜひこの機会に、一生モノのフライパンをお手に取ってみてください。
フライパンでパンを焼く前に知っておきたいこと
オーブンがなくても、フライパンを使えば美味しいパンが焼けます。ただし、火加減や道具選びには注意が必要です。
げ付き防止や均一な加熱のため、底が厚く熱伝導の良いフライパンを選ぶと失敗しにくくなるでしょう。
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パン作りに適したフライパンの条件
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必要な道具(ボウル・ゴムベラ・温度計など)
パン作りに適したフライパンの条件
パン作りには、厚手で蓋付きのフライパンが最適だといえるでしょう。パン生地に熱が均一に伝わり、パンの表面と中までじっくり加熱できます。
ノンスティック加工やホーロー、ステンレスなど素材によって特徴が異なるため、焼きたいパンの種類に合わせて選ぶのがおすすめです。特に焦げつきを防ぎたい場合は、ノンスティック加工されたものを選択するのが良いでしょう。
フライパンに蓋がしっかり閉まるタイプを選ぶと蒸気を逃さず、ふっくらと仕上がります。
必要な道具(ボウル・ゴムベラ・温度計など)
フライパンでパンを焼くためには、最小限の道具でも十分です。パン生地をこねる用のボウル、ゴムベラ、計量スプーン、温度計があるとかなり重宝するでしょう。
パンの仕上がりには綿密な温度管理が欠かせません。パンを美味しく仕上げるためには、発酵時や焼成時の温度をしっかり確認しましょう。
また、フライパンでパンを焼く際にクッキングシートがあると焦げ付き防止にもなります。あとは清潔なふきんや発酵用のラップなど、基本のパン作りと同様のアイテムを用意すると安心です。
基本のレシピ|フライパンで焼くふわふわ白パン
材料はシンプルですが、フライパンでじっくり焼くことで、ふんわりとした白パンが作れます。生地作りのコツは、しっかり捏ねてなめらかにすることです。
焼成は蓋をして蒸し焼きにするのがポイントだといえるでしょう。少量のバターを加えることでコクが増し、冷めても柔らかさが続きます。
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材料一覧と分量(6個分)
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作り方の手順(こねる→発酵→成形→焼き)
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焼き方のコツ|弱火+蒸し焼きでしっとり感UP
材料一覧と分量(6個分)
ここでは6個分の分量を紹介します。パン作りに使用する材料の分量が間違っていると綺麗に仕上がらない可能性があります。
生焼けのパンに仕上がってしまう、固くなってしまうなどの可能性があるので注意しなければなりません。
それぞれの材料の分量が合っているか、細かく計測した上で調理を進めてください。
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強力粉:50g
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薄力粉:50g
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牛乳:60cc
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有塩バター:10g
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砂糖:大さじ1
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塩:ひとつまみ
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ドライイースト:2g
(引用:DELISH KITCHEN)
作り方の手順(こねる→発酵→成形→焼き)
ここでは、こねてから発行するまでの手順を紹介します。パンの仕上がりを左右する重要な部分なので、事前にしっかり確認しておくのが良いでしょう。
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耐熱容器に牛乳とバターを入れ、電子レンジで加熱して混ぜる。
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ドライイースト、砂糖、塩を加えて混ぜる。
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強力粉と薄力粉を加えて混ぜ、生地をこねる。
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生地を6等分して丸め、クッキングシートを敷いたフライパンに並べる。
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蓋をして弱火で30秒加熱し、火を止めて20分発酵させる。
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再び弱火で15分焼き、火を止めて蓋をしたまま15分置く。
焼き方のコツ|弱火+蒸し焼きでしっとり感UP
フライパンでパンを焼く上で重要なのは、加熱する際の火加減の調整です。強火にすると表面だけが焦げてしまうため、弱火でじっくりと焼きます。
ふわふわのパンが好みだという場合には、かなりの弱火でゆっくりパン生地に火を通すようにしましょう。
フライパンに蓋をすることで蒸気がこもり、パンがかなりしっとりとした食感に仕上がります。焼き色を見ながらタイミングを調整すると、見た目も美しくなります。途中でクッキングシートをずらすと焼きムラの調整にも便利です。
応用レシピ|フライパンで作れる人気パンバリエーション
基本の白パンに慣れたら、さまざまなアレンジも楽しめます。具材を変えたり、生地に工夫を加えたりすることで、バリエーションが広がります。
具材の包み方やトッピングの工夫次第で見た目にも華やかに仕上がるでしょう。
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1. ナン|発酵なしで簡単・時短レシピ
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2. チーズフォカッチャ|モチモチ&香ばしい
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3. ピタパン|中が空洞になるパンもフライパンでOK
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4. おやつパン(ホットケーキミックスで簡単ドーナツ風)
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5. 全粒粉や米粉を使ったヘルシーパン
1. ナン|発酵なしで簡単・時短レシピ
発酵などの面倒な工程が必要ない、簡単なナンのレシピになります。ナンはカレーとの相性が良い料理なので、レシピを知っておくのが良いでしょう。
【材料(4枚分)】
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薄力粉:200g
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ベーキングパウダー:小さじ1
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塩:小さじ1/2
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砂糖:小さじ1
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牛乳:100ml
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ヨーグルト:50g
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サラダ油:大さじ1
【作り方】
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材料をすべて混ぜて生地をこねる。
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生地を4等分し、しずく型にのばす。
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中火で熱したフライパンで両面焼く。
2. チーズフォカッチャ|モチモチ&香ばしい
簡単に作れるチーズフォカッチャのレシピを紹介します。もちもちとした食感が美味しいパンで、子供から大人まで楽しめるでしょう。
人気のチーズを入れたレシピなので、気になる人はチェックしてください。
【材料(26cmフライパン1枚分)】
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強力粉:250g
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薄力粉:80g
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塩:小さじ2/3
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砂糖:10g
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ドライイースト:小さじ1
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水:210ml
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オリーブオイル:30ml
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ピザ用チーズ:70g
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ハーブソルト:小さじ1
【作り方】
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材料を混ぜてこねる。
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生地をフライパンに合わせて広げる。
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表面に具材を乗せて蓋をして15分、裏返して5分焼く。
3. ピタパン|中が空洞になるパンもフライパンでOK
中が空洞になるピタパンのレシピです。中に好みの具材を挟むことで、食事にはもちろんデザートとしても楽しめるでしょう。
以下のレシピを参考にして、美味しいピタパンを作ってください。
【材料(6枚分)】
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強力粉:100g
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薄力粉:100g
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ドライイースト:2g
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砂糖:10g
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塩:4g
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お湯(30℃):130ml
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オリーブオイル:大さじ1
【作り方】
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材料をすべて混ぜてこねる。
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生地を6等分して丸め、15分休ませる。
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直径15cmほどにのばし、両面を焼く。
4. おやつパン(ホットケーキミックスで簡単ドーナツ風)
おやつに最適な簡単ドーナツを紹介します。かなり簡単なレシピなので、料理が苦手で慣れていないという人も簡単に仕上げられるでしょう。
使用する材料が少なく工程が簡単なので、お子さんと一緒に作るのもおすすめです。
【材料(約8個分)】
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ホットケーキミックス:200g
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牛乳:100ml
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卵:1個
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砂糖:適量
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サラダ油:適量
【作り方】
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生地を混ぜてスプーンですくう。
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フライパンで揚げ焼きにし、仕上げに砂糖をまぶす。
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好みに応じて果物を添えても美味しくなります。
5. 全粒粉や米粉を使ったヘルシーパン
糖質を控えたい方やアレルギー対応として、全粒粉や米粉で作るパンも人気です。糖質が大幅に抑えられるので、ダイエット中だという人も糖質を気にせず楽しめるでしょう。
もっちり感を出すために水分量をやや多めにし、しっかり蒸し焼きにするのがコツです。
【材料(8個分)】
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強力粉:140g
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米粉:30g
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全粒粉:30g
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砂糖:20g
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バター:20g
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塩:3g
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ドライイースト:3g
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水:140ml
【作り方】
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材料をすべて混ぜてこねる。
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8等分して丸め、15分休ませる。
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弱火のフライパンで両面を焼く。
フライパン焼きパンを失敗しないためのポイント5つ
ここではフライパンで作るパンを失敗しないためのポイントを5つ紹介します。以下の内容を参考にして、フライパンを使用したパン作りを成功させてください。
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① 生地を常温に戻してから焼く
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② 片面ごとにじっくり焼く
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③ 焼き色を見ながら火加減を調整
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④ クッキングシートを使えば焦げ防止に
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⑤ 焼いたらすぐに取り出して蒸気逃がす
① 生地を常温に戻してから焼く
冷えたままのパン生地を焼くと、中心まで火が通りにくくなり、焼きムラの原因になります。山焼けになる可能性があるので注意が必要です。
冷蔵庫で寝かせたパン生地は、必ず常温で20~30分置いてから焼き始めましょう。
特に冬場など気温が低い日は、生地の表面だけでなく中までしっかりと室温に馴染ませなければなりません。温度が均一になることで発酵も安定し、フライパンでの焼き時間も短縮されるため、焦げつきのリスクを減らせます。
パンを美味しく仕上げるために、必ず生地を常温に戻してから焼いてください。
② 片面ごとにじっくり焼く
フライパンでパンを焼く場合、何度もひっくり返すと潰れたり、生地がダレてしまうことがあります。仕上がりの見た目が大きく変わるので、この点に関しても注意しなければなりません。
パン生地をフライパンで片面じっくり焼いて、焼き色がついたら一度だけ返すのが理想的です。何度もひっくり返すのは型崩れの原因になるので、できるだけ避けてください。
最初に焼く面がしっかり固まっていれば、裏返す際にも崩れにくくなります。フライ返しなどで丁寧に返し、潰さないように注意しましょう。焼く時間は目安として片面7〜10分程度が理想です。
③ 焼き色を見ながら火加減を調整
パン生地を焼く際の火力が強すぎると外側だけ焦げ、中が生焼けになることも少なくありません。美味しく焼き上がらないので、フライパンでのパン作りを諦めてしまうケースも少なくないでしょう。
パン生地の焼き色を目安に、必要に応じて火加減をこまめに調整すると、均一な焼き上がりになります。
フライパンでのパン作りに慣れるまでは、途中で蓋を開けて焼き色を確認しながら焼くと安心です。フライパンの厚みによって火の通り方も異なるため、使用する調理器具に合わせて調整していくことが成功への近道だといえるでしょう。
④ クッキングシートを使えば焦げ防止に
パンがフライパンに焦げ付きやすいときは、クッキングシートを敷くのがおすすめです。実際に、パンがフライパンにくっつき焦げ付いてしまったという人も少なくありません。
クッキングシートを使うことで油も少なめで済み、後片付けも簡単になります。
また、焦げ付き防止だけでなく、パンの底面が均一に焼きあがりやすくなるでしょう。特に焦げやすい具材(チーズや糖分の多いもの)を包んだパンを焼くときには、シートがあると安心です。
フライパンでパンを焼く前に、クッキングシートの耐熱温度を確認しておきましょう。
⑤ 焼いたらすぐに取り出して蒸気逃がす
パンをフライパンで焼きすぎると水分が飛び、パサついた食感になってしまいます。仕上げに蓋を少し開けて蒸気を逃がすことで、外はパリッと、中はふんわりした理想のパンに仕上がります。
焼き上がったパンはすぐに取り出し、ケーキクーラーなどで粗熱を取ると、余熱による乾燥を防げます。少しの手間で格段に美味しく仕上がるので、必ず対応してください。
蒸し焼きの後、蓋を取り5分ほど加熱して仕上げ焼きすると、香ばしい焼き目もつけられてさらに美味しくなります。
フライパンでパンを焼いたあとのお手入れ方法
フライパンでパンを焼いた後のお手入れ方法を紹介します。お手入れは比較的簡単なので、しっかり対応しておきましょう。
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ノンスティック加工の場合|優しく手洗い
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鉄フライパンの場合|水洗い&油ならし
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焦げ付き防止のコツと対処法
ノンスティック加工の場合|優しく手洗い
ノンスティック加工のフライパンは、傷つきやすい素材なので、金属製のヘラや硬いたわしの使用は避けましょう。油を落としたいからといって、強めに擦るのも基本的には避けなければなりません。
使用後は、フライパンが冷めてから中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく洗うのが基本です。汚れがひどい場合でも、つけ置きで対応するようにし、ゴシゴシ擦るのは避けておくのが良いでしょう。
使用したフライパンを洗い終わったら水気をしっかり拭き取り、自然乾燥させてから収納すると劣化を防げます。
鉄フライパンの場合|水洗い&油ならし
ステンレス製のフライパンは熱伝導が良く、焦げ付きやすいため使用後すぐに洗うのがポイントです。ステンレスや鉄などを使用した鋳物製のフライパン(スキレットなど)は、洗ったあとに油を薄く塗っておく「油ならし」を行うとサビを防げて長持ちします。
ステンレス製のフライパンは扱い次第で半永久的に使い続けられることも少なくありません。パン作りに使用した後のステンレスのフライパン、もしくは鉄のフライパンは水分をしっかり拭き取り、湿気の多い場所を避けて保管しましょう。
焦げ付き防止のコツと対処法
パンの焦げ付きを防ぐためには、調理前にしっかりと予熱し、フライパン全体に油を薄くまんべんなく塗ることが大切です。とくにパンを焼く際には、パン生地の水分が焦げの原因になりやすいため、油のムラがないように注意しましょう。
また、生地を置く前に一度火を止めて温度を均一にすることで、焦げを軽減できます。
万が一焦げ付いてしまった場合は、すぐに強くこすらずに、まずは水を入れてしばらく放置し、汚れをふやかすのが効果的です。それでも取れない場合は、フライパンに水と重曹を入れて加熱し、数分煮立たせると、こびりついた汚れが柔らかくなります。あとは柔らかいスポンジで丁寧に洗い流しましょう。
よくある質問(FAQ)
ここでは、パンをフライパンで焼く方法に関するよくある質問と回答を紹介します。疑問点や不明な点が解消する可能性があるので、事前に確認しておくのが良いでしょう。
以下の内容を参考にして、パンをフライパンで焼く方法に関する質問と回答を確認してください。
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Q1. パンはトースターでも焼ける?
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Q2. 生地は前日に仕込んで冷蔵保存できる?
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Q3. フライパンの温度管理はどうする?
Q1. パンはトースターでも焼ける?
はい。小さめのパンやロールパンなどは、トースターでも焼き上げ可能です。フライパンでの焼き工程をトースターに置き換える場合は、アルミホイルをかぶせて予熱した状態で焼くと、焦げ付きにくく、しっかりと中まで火を通せます。
ただし、トースターは温度調整が難しく加熱ムラが出やすいため、途中で前後を入れ替える、焼き時間をこまめにチェックするといった工夫が必要です。パンの種類によっては、仕上がりに差が出ることもあるため、最初は試し焼きで調整すると安心です。
Q2. 生地は前日に仕込んで冷蔵保存できる?
パンの生地は前日に仕込んで冷蔵保存しておいても問題はありません。パン生地の一次発酵前の段階で冷凍すれば、使いたいときに解凍して焼けます。
冷凍保存の際は1回分ずつ小分けにしてラップに包み、密閉袋に入れておくと使いやすいでしょう。パン生地の解凍後は常温で生地を戻し、再発酵させてから焼くようにしてください。
冷凍や冷蔵しているパン生地の長期間の保存は避け、1週間以内に使い切るのが理想です。生地が悪くなる前になるべく早く使い切りましょう。
Q3. フライパンの温度管理はどうする?
フライパンでパンを焼く場合には、オーブンで焼くパンと比べると、火の回り方や焼き色のつき方に違いがあります。しかし、フライパンならではの利点も少なくありません。
フライパンで蒸し焼きにすることで、中がしっとりとした食感に仕上がります。また、蓋を使うことでオーブンに近い熱のこもり方を実現できるため、ふっくらと膨らませることも可能です。
パンの香ばしさを重視したい場合は、最後に蓋を外して表面を少し焼き直すと良いでしょう。好みのパンの仕上がりに合わせて調理法を選定するのがおすすめです。
まとめ|フライパンで手軽に本格パンを楽しもう!
特別な道具や材料がなくても、フライパンを使うと多彩なパン作りが可能です。朝食やおやつに、自家製の温かいパンを味わってみてはいかがでしょうか。
kübell (クーベル)のステンレスフライパンは、新潟県燕三条市で作られた質が高い金属のみを使用しています。kübell (クーベル)のステンレスフライパンは、かなり頑丈で扱いやすいので、手入れ次第で半永久的に使い続けられるでしょう。
パン作りに使える頑丈なフライパンを探しているという人は、kübell (クーベル)のステンレスフライパンを候補に入れて検討を進めてください。