卵焼き用のフライパンは本当に必要?|仕上がり具合からフライパンの選び方

卵焼き用のフライパンは本当に必要?|仕上がり具合からフライパンの選び方

「卵焼きのためにわざわざ卵焼き用のフライパンを買う必要ってあるの?」

「毎日のお弁当で卵焼きを作るけど、卵焼き用のフライパンを購入したほうが良いの?」

卵焼きという料理は、卵をといてフライパンに入れ卵を巻いていくという調理法で、卵という栄養価の高い料理を美味しく食べられる料理として、たくさんの方に愛されている料理です。

卵焼き用のフライパンというのは、卵焼きを作りやすくするためのフライパンですが、本当に必要なのでしょうか。

本記事では、卵焼き用のフライパンについて調査し、本当に必要かどうかはもちろん、卵焼き用フライパンの選び方も紹介します。

また、使いやすく本格的なフライパンをご検討の場合はクーベルのステンレスフライパンをご検討ください。

ステンレスは温まりにくく冷めにくい素材なので、食材を入れたあとも温度が下がりにくいという特徴を持っています。加えて、予熱を行うことによって油分を多く含む肉や魚などの食材は無油調理を行うことも可能で、余分な油とカロリーを抑えた健康に良いヘルシーな料理が楽しめます。

ぜひこの機会に、一生モノのフライパンをお手に取ってみてください。

クーベルフライパンへのボタン



卵焼き用のフライパンは必要?使用するメリット

普通のフライパンは丸い形で、当然ですが卵焼き以外の食材も使って料理するという目的で作られています。

一方で、卵焼き用のフライパンというのは、四角い形のフライパンで、卵焼きをおいしく作れるような素材を使っています。

卵焼き用フライパンが存在する理由は、卵の巻きやすさと出来栄えの良さです。

卵焼きという料理は、卵を焼き、固まったら巻いていく料理です。

普通の丸型フライパンで作る場合、焼いた卵を折りたたんだ後に巻くため、卵の層がばらけやすくなります。

卵焼きフライパンの場合は、四角形という形が卵を巻きやすくなっているため、卵の層がバラけづらくきれいに巻けます。

結果、厚みがあり、卵の層に一体感がある卵焼きが出来上がります。

卵焼きを毎日のように作る方であれば、出来栄えがよくなる卵焼き用フライパンがおすすめです。


卵焼き専用フライパンの特徴

卵焼き専用フライパンには、「関東型」と「関西型」があります。

関東型と関西型は形が違い、理由は卵焼きの特徴の違いから来ています。



ほぼ正方形:「関東型」

関東型の卵焼き用のフライパンは、正方形型です。

関東型といえば、「味が甘くて濃い」卵焼きを作るのに適しています。

関東型で作る甘くて濃い卵焼きというのは、江戸前すしと相性が良い卵焼きです。

甘くて濃い卵焼きを作るコツは、卵をたくさん使い、適度に焦げ目をたくさんつけ、厚く巻きます。

ちなみに、おせちなどに入っていることがある穴子(あ巻)やうなぎ(う巻き)などが入る卵焼きは、関東型の卵焼き用フライパンの方がきれいに作れます。


細長い長方形:「関西型」

関西型の卵焼き用のフライパンは、細長い長方形型です。

関西型の特徴は、「だし(出汁)巻き玉子」の卵焼きを作るのに適しています。

というのも、関西といえば「だし文化」のため、卵焼きに使う卵にもだしが使われるのです。

出来上がりは関東とは異なり、だしの味を中心に、少し柔らかめのふるふるとした食感が特徴です。

関西風の卵焼きを作るには、卵を少し入れ、薄く焼いては巻き、フライパンの空いた場所に卵を入れた後にも薄く焼いて巻くため、何度も返す必要があります。

卵を何度も返しやすい形にするため、関西風の卵焼き用フライパンは細長い長方形になっています。

卵焼き用のフライパンといえば、長細い長方形の「関西型」の方が多いかもしれません。


フライパン素材別の卵焼きの仕上がり

卵焼き用のフライパンには、様々な素材が使われています。

実は、素材によって卵焼きの仕上がりが異なるのです。

そこで、卵焼き用のフライパンでよく使われる素材と、仕上がりを紹介します。

加えて、素材によってはお手入れなどが必要なため、素材ごとによるポイントも合わせて紹介します。


鉄製

鉄製のフライパンは、耐久性がしっかりしていて、長く使えるという特徴のフライパンです。

鉄製フライパンの仕上がりは、少し硬めに仕上がります。

卵焼き用の鉄製フライパンは、作り方に他のフライパンとは異なるコツが必要なフライパンです。

ポイントの1つ目は、油です。

鉄製フライパンは油に馴染みづらいため、調理する前にしっかり油を入れ、油ならしを行います。

加えて、使い終わった後のお手入れではシーズニング(油ならし)を行うなど、日々のお手入れが重要です。

もう1つのポイントは、焼き加減です。

鉄製の特徴は、フライパンに熱が入ってしまえば食材に熱をしっかり伝えます。

そのため、火加減を間違えると焦げてしまうため、焼き加減には気を使っていきましょう。


銅製

銅製の卵焼き用のフライパンは、鉄よりも熱伝導率が高く、保温性が高いという特徴があります。

加えてフライパンへの熱の伝わり方が柔らかく、まんべんなく伝わります。

そのため、銅製の卵焼き用のフライパンで作った卵焼きは、ふわりとした仕上がりになります。

鉄製と比べた場合に高価な製品が多く、一般的な銅製のフライパンはプロが良く使うフライパンですが、銅製の玉子焼き用フライパンは、卵焼きの仕上がりから一般用にも人気の素材です。

しかし、鉄製と比べると軽いというメリットがあります。

お手入れは、鉄と同じようにシーズニング(油ならし)が必要です。

銅製の卵焼き用フライパンは一般的なフライパンの素材としてはあまり使われていないため、料理の味を追求したい方におすすめしたい製品です。


アルミ製

アルミ製の卵焼き用のフライパンは、一般的なフライパンでもおなじみの素材です。

アルミ製の特徴は、熱伝導率が高い点と、軽くて扱いやすい点です。

加えてたいていのアルミ製フライパンは、フライパンと食材のくっつきや焦げ付きを防止する目的で、フライパンの表面がコーティングされています。

欠点は、他の素材と比べて耐久性が低く、フライパン自体の寿命が早い点です。

例えばフライパンを落とした時に、鉄製や銅製などのフライパンではなんともなかったとしても、アルミ製の場合は変形してしまう場合があります。

加えて、フライパンのコーティングは、どれだけ丁寧に使ったとしても使っているうちに剥がれてしまい、食材がくっつきやすく焦げやすくなったら買い替えが必要です。

アルミ製の卵焼き用フライパンで作った卵焼きは、卵液がくっつきづらいため、きれいな卵焼きに仕上がります。

アルミ製のフライパンで卵焼きを美味しく作るコツは、強火で加熱すると火が強すぎて焦げやすくなってしまうため、中火以下で加熱しましょう。


ステンレス製

ステンレス製の卵焼き用フライパンは、鉄製や銅製と同じく丈夫で長持ちという特徴があります。

しかし、鉄や銅と明らかに違う点として、熱伝導率が低く、ステンレス製フライパンを使う際は、食材を調理する前にしっかりと加熱する必要があります。

熱がフライパンに伝わった後は、保温性の高さから、玉子にしっかりと熱が伝わります。

ステンレス製の卵焼き用フライパンで作った卵焼きは、アルミ製と同じような仕上がりです。

注意点として、ステンレス製のフライパンの一部製品には、フライパンの表面がコーティングされている場合があります。

コーティングされている場合、食材がフライパンとくっつきづらく、焦げ付きが防止できるものの、コーティングが剥がれてしまうと買い替えが必要です。


コーティング

アルミ製やステンレス製のフライパンでは、フライパンの表面をコーティングしている場合があります。

代表的なコーティングは、フッ素樹脂加工で、有名なテフロン加工もフッ素樹脂加工の一部です。

フッ素樹脂加工には、フッ素樹脂に別の素材を加え、コーティングの耐久性を高めている製品があります。

フッ素樹脂に人工ダイヤモンドを加えたコーティングがダイヤモンドコート、フッ素樹脂に大理石の粉を加えたコーティングがマーブルコートです。

フッ素樹脂の中でも一番耐久性が高いコーティングは、チタンを加えたチタンコートです。

もう1つ、セラミックコートというコーティングがあります。

特徴はフッ素樹脂と似ていて、加えてフッ素樹脂よりもより人体にやさしい素材という特徴が人気です。

とはいえ、セラミックコートもコーティングが剥がれてしまえば買い替えが必要です。

特に料理初心者の場合、コーティングされているフライパンであれば、細かいお手入れなどが不要で使えるのでおすすめです。


卵焼き用のフライパンを選ぶポイント

卵焼き用のフライパンには、様々な素材が使われるため、自分に合った素材を見つける必要があります。

しかし、卵焼き用のフライパンには、素材以外にも様々な特徴があるため、自分に合ったフライパンを見つけるのが大変です。

そこで、卵焼き用のフライパンを選ぶポイントを、3点紹介します。


サイズで選ぶ

最初のポイントは、サイズです。

卵焼きに使う卵の数は、ほとんどの場合1人1個です。

しかし、卵焼きを作る量というのは、住んでいる人数や1回で作る食材の量によって異なります。

例えば、一人暮らしの場合はコンパクトなサイズで問題ありませんが、3〜4人の料理を一気にする場合は、大きめサイズの方が使い勝手が良いです。

卵焼き用フライパンの場合、縦の長さはほとんど変わらないため、横幅の長さがそのままサイズ感になります。


横幅の長さとおすすめしたい卵の量

  • コンパクトサイズ(卵1~2個):横幅10cm以下
  • お手頃サイズ(卵2~3個):横幅10~13cm
  • 標準サイズ(卵3~4個):横幅13~15cm
  • 大きめサイズ(卵3~5個):横幅15~18cm

卵の数はそのまま人数としてカウントできるため、例えば4人家族分の料理を1回で作るのであれば標準サイズがおすすめです。

なお、大きめサイズより上の卵料理用フライパンが必要な場合は、業務用を検討しましょう。


熱源で選ぶ

熱源とは、コンロの熱源のことです。

昔からの熱源はガスコンロがほとんどで、最近はIHコンロの熱源が増えています。

対応している熱源は、「ガスコンロ対応」や「IH対応」とパッケージに記載されています。

ガスコンロはほとんどのフライパンで対応しているものの、IHについては対応している製品とそうでない製品があります。

注意点として、銅製の卵焼き用フライパンにはIH対応がほとんどありません。

特にIHコンロを使っている場合は、IH対応と記載されているフライパンを選びましょう。


持ち手のタイプで選ぶ

持ち手のタイプというのは、持ち手で使われる材質と持ち手の角度、持ち手が取り外せるかどうかです。

持ち手に使われる材質には、プラスチックのような材質やフライパンの素材そのもの、見た目にこだわりたい場合はおしゃれな木製の持ち手が使われます。

持ち手の角度は、フライパンの返しやすさです。

卵焼き用のフライパンは卵を巻くときにフライパンを返すため、角度がついている方が「てこの原理」で返しやすくなります。

最後は、持ち手が取り外せるかどうかです。

持ち手が取り外せるフライパンであれば、収納がしやすいです。

持ち手は好みの部分もあるため、自分にとって使いやすい持ち手を選びましょう。


卵焼き用のフライパンに関するよくある質問は?

卵焼き用のフライパンに関する、よくある質問を3点紹介します。

ここまでの記事ではあまり触れられなかった点を紹介するので、卵焼き用のフライパンを選ぶ際の参考にしてください。

 

フライパンに卵がくっつかないようにするにはどうしたらいいですか?

フライパンに卵がくっつかないようにするポイントは、調理する前の予熱です。

予熱をしっかり行い、フライパンに熱が入った後に卵を入れることで、卵のくっつきが防げます。

加えて、油を入れるタイミングも重要で、予熱を行い煙が出た後に油を入れます。

油の量はフライパンによって異なり、アルミ製以外の鉄や銅、表面がコーティングされていないステンレス製のフライパンの場合、油の量は多めです。


卵は加熱したほうが良いですか?

卵焼きは卵を加熱する料理ですが、卵は加熱する以外にも生で食べるのが好きな方もいます。

しかし、卵は、生で食べるよりも加熱して食べた方がおすすめです。

卵には様々な栄養が含まれていて、その中でもタンパク質を摂取するのに優れた食材です。

卵を生で食べた場合、タンパク質の吸収に抵抗する物質が含まれており、タンパク質が吸収されづらいのです。

卵を加熱し火が通った状態で食べる場合はタンパク質の吸収に抵抗する物質が含まれないため、タンパク質が吸収されやすくなります。

加えて、生卵の中には病原菌や寄生虫などが含まれている可能性が0ではないため、加熱したほうが安全です。


フライパンについた卵はどうやって落とすの?

卵という食材は、性質上どうしてもフライパンにこびりつきやすい食材です。

鉄や銅、表面加工ステンレス製フライパンの場合、ゴシゴシ磨いて落とすという方法があるものの、表面がコーティングされているフライパンの場合、ゴシゴシ磨くとコーティングが落ちてしまいます。

実は、水とお酢を使うことで、フライパンにこびりついた卵が落ちやすくなります。


フライパンについた卵を簡単に落とす方法

  • フライパンに、卵にかぶる程度の水を入れ、少量のお酢を加える
  • 水とお酢が入ったフライパンを加熱する
  • 加熱後数分待つと、汚れが自然に浮いてくる
  • 汚れが自然に浮いてこない汚れは、火を止めて少し冷ました後に軽くスポンジで擦る
  • 汚れがすべて取れたことを確認し、水などで流す

力いっぱい擦る必要がないため、卵料理後の後片付けで困っている場合は参考にしてください。


まとめ

本記事では、卵焼き用のフライパンについて紹介しました。

卵焼き用のフライパンの方が、普通のフライパンで作るよりもきれいにおいしく作れます。

加えて最近では、仕切りがあるモデルや蓋つきのモデルなど、より便利に使える卵焼き用フライパンも販売されています。

卵焼きを日常的に使う方であれば、卵焼き用フライパンがおすすめです。

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