クーベルフライパンは『ものづくりのまち』として知られる新潟県燕市の工場で作られています。
多くの製品を扱うこの工場では製品に応じた金型が大切に保管されています。
鋼(はがね)でできた金型は、大きいサイズのものは一人ではとても持ち上げられないほど。業務用の場合は男性が複数人やっと持ち上がるサイズもあります。
今回はクーベルフライパンが工場でどのように作られているか実際の工程の一部を見せてもらいました。
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絞り
ステンレスの板をフライパンの形にするのが「絞り」と呼ばれる作業です。
金型は上下1つずつで1セット、丸いステンレス板を載せてプレスをするとフライパンの原型が現れます。
プレスの際、ステンレスの材質や厚みを考慮し潤滑油や機械の設定を細かく調整しています。
渕切り
クーベルフライパンには渕がありません。「渕切り」という作業で余分な渕を切り落としていきます。
渕がきれいに取れました。
実際には細かな凹凸(バリ)が残っているためバリ取りの作業を経て工程が完了します。
洗浄
フライパンについた細かな金属やオイルを落とすため80度の特殊な溶剤で洗浄します。
機械のまわりに吊り下げられたかごにフライパンに載せ、1周5分かけて回転します。
底押し
IHにも対応したクーベルフライパンにおいてとても重要な工程、それが「底押し」です。実はクーベルフライパンの底面は少しだけ凹んでいるのです。
これはフライパンを加熱した際に金属が膨張し、底面がIHプレートに正しく接地しなくなるのを防ぐためです。
底押し前の底面と比べると微妙に中央部分が凹んでいるのがわかります。
1mm以下の僅かな凹みが熱効率を高め使いやすくする秘密なのです。
底押前
底押後
研磨
続いては研磨です。硬いステンレスを磨き表面を綺麗に仕上げます。クーベルフライパンの調理面はマットなサテン仕上げ。回転させながら手作業で1つずつ研磨していきます。
目の荒いものから細かいものへ、やすりを変えながら丁寧に磨いていきます。
穴開け
ハンドルを取り付けるための穴をフライパン本体に開け、金具を取り付けます。
金具取り付け
ハンドルを取り付けるための金具をフライパン本体につけます。
プレスの強さなど試作時に何度も試しながら調整したそうです。
残念ながら今回はすべての作業をお伝えできませんが、こうした作業を経てクーベルフライパンはひとつずつ作られています。
想像より手作業が多いと感じられた方も多いのではないでしょうか?
現在は海外の工場で大量生産されるフライパンも多い中、クーベルは国内での製造を徹底しています。
お客様のお手元に届いたあとのサポートも対応していますので、安心してお使い頂けます。
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