ステンレス製フライパンの危険性とは?素材別の安全性と使用時の注意点

ステンレス製フライパンの危険性とは?素材別の安全性と使用時の注意点

「ステンレスって発がん性がある物質と聞いたけど本当?」

「ステンレスフライパンって危険じゃない?」

ステンレス製フライパンに対し、このような疑問を持ったことはありませんか。

本記事では、ステンレス製フライパンの危険性についてまとめました。

ステンレス製フライパンに疑問を持っている方は、ぜひこの記事を参考に、ステンレス製フライパンをより深く理解しましょう。

また、長く使えるフライパンをご検討の場合はクーベルのステンレスフライパンをご検討ください。

ステンレスは温まりにくく冷めにくい素材なので、食材を入れたあとも温度が下がりにくいという特徴を持っています。加えて、予熱を行うことによって油分を多く含む肉や魚などの食材は無油調理を行うことも可能で、余分な油とカロリーを抑えた健康に良いヘルシーな料理が楽しめます。

ぜひこの機会に、一生モノのフライパンをお手に取ってみてください。


ステンレス製フライパンの危険性が高いと言われる理由

最初に、ステンレス製フライパンの危険性が高いといわれる理由を紹介します。

ステンレス製フライパンの主成分である「ステンレス」は、誕生してからの歴史が短い素材です。

そのため、過去のステンレスを知っている方からすると、当時の情報が正しい、と考えてしまう方も大勢います。

ステンレス素材が危険と言われる理由を、正しく理解しましょう。


発がん性があると言われている

ステンレスという素材は、鉄にクロムと呼ばれる素材が10.5%加わった素材で、ベースの金属に別の金属や非金属を溶かして合わせた「合金」です。

場合によっては、鉄、クロム以外にニッケルなどが加わります。

なお、クロムというのは「99.99%以上の純度金属ニッケル」です。

ステンレスに発がん性があると言われる理由は、クロムに含まれる素材が原因です。

素材としてのクロム化合物には色々な種類があり、その中でも代表的な素材が三価クロムと六価クロムです。

三価クロムは、自然に存在している素材で、例えば鉱石や肉、魚などに含まれています。

六価クロムは人工的に作られる素材で、毒性があります。

クロムメッキが発明された当初は、ほとんどのシチュエーションで六価クロムが使われていました。

変化がおきたのは1990年頃で、環境汚染や毒性が問題になり、その後六角クロムが規制対象になりました。

六価クロムの毒性の中に、発がん性があると言われています。


金属中毒で臓器不全を引き起こすと言われている

金属中毒になる理由は、ステンレスが塩分や酸性で金属成分が溶けてしまう場合があるからです。

例えば味噌汁やトマトスープなど、塩分や酸性の強い料理を、高温で長時間煮込むと、ステンレスの金属成分が味噌汁やスープに溶け込む可能性があります。

ステンレスに含まれる六価クロムには、毒性があることに加え、酸化力が高いという特徴があります。

微量であればほとんど問題にはなりませんが、金属成分が大量に溶けてしまった場合、六価クロムがもつ強い酸化力が原因で金属中毒になる可能性があります。

例えば、マイボトルなどにもステンレスが使われていますが、正しく利用しなかった場合、金属中毒を発生する場合があります。

そのため、取り扱い説明書に記載のある利用方法を守って使うことが必要です。


ステンレス製フライパンの危険性は低い|理由となる根拠

ステンレス製フライパンの危険性は、使われているステンレス素材に危険性があるからです。

しかし、実際に発がん性や金属中毒の危険性があるかというと、正しい使い方で使用していれば問題ありません。

六価クロムが人間に影響を及ぼすのは、ステンレスが大量に溶けて食材に流れてしまう場合です。

金属が溶けるというのは、ステンレスの融点である1,200℃以上の場合です。

通常の方法で調理する限り、発がん性が疑われるような使い方をすることはほぼありません。

加えて、サビや傷などが発生している場合も注意が必要です。

ただし、ステンレス自体がサビや傷に強い素材のため、普通に使い、お手入れしておけば発生することはほとんどありません。


ステンレス製以外のフライパンの安全性

フライパンには、アルミや鉄、フッ素コーティングなど様々な素材が使われています。

そこで、ステンレス製フライパン以外のフライパンの安全性について調査しました。

素材別に、どのような危険性があるのか、本当に危険なのかを紹介します。


アルミ製フライパン・調理器具

アルミ製のフライパンや調理器具に使われている「アルミニウム」は、調理中にわずかではあるものの溶け出しており、体内に摂取されています。

アルミニウムは、実は食材にも含まれています。

例えば貝類や海藻、イカやタコといった海産系の食材、きのこや一部の野菜にも含まれています。

アルミニウムは、体内にとどまることはほとんどなく、体内に入ったアルミニウムの99%は体外に排出されます。

アルミニウムが有害かと言われると、有害と断定できるような証明がありません。

しかし、大量摂取で悪影響を与える、という研究結果がでているのも事実です。

そのため、注意点としては、アルミ製は融点が660℃とステンレスよりも低く、空焚きなどで高温になってしまう可能性があります。

また、サビや傷などからアルミニウムが流れ出す可能性もあるため、傷つけないように使うというのもポイントです。


フッ素加工フライパン・調理器具

テフロン加工などで有名なフッ素加工フライパンは、フライパンの表面を加工することで、食材がくっつかない、焦げ付かないようにしています。

素材としては、アルミニウムなどが使われます。

フッ素加工は、長年使っていると表面のフッ素加工が剥がれてしまいますし、フライパンに傷がついてしまうとフッ素加工の剥がれがどんどん進みます。

加えて、フッ素加工自体は熱にあまり強くなく、沸点と言われる260℃を超えた状態が続いた場合、フッ素が溶けたガスが発生する場合があります。

色々な理由で剥がれたフッ素樹脂は、食材を通じて人間の体に入り込みます。

フッ素樹脂自体は、人間では吸収できずそのまま排出されるため、人への影響はあまりありません。

実は、フライパンをフッ素樹脂で加工するときに使う接着剤が問題になる可能性があります。

PFOA、PFOSという種類の接着剤は、人間の体内に残りやすく、体に有害な部室で、発がん性があります。

PFOA、PFOS自体は2021年に法律で製造や輸入、使用が禁止されています。

そのため、2021年より前のフライパンには注意が必要です。


鉄製フライパン・調理器具

鉄製フライパンや調理器具に使われる鉄は、料理するたびに少しずつ鉄分が溶け出します。

鉄は「鉄分」といわれるミネラルがあるくらい必要な栄養素で、鉄分が不足すると血液の循環が悪くなり、場合によっては貧血しやすくなります。

鉄製フライパンで人間に必要な鉄分のすべてを賄えるわけではありませんが、他の食材からも取得できるため、普通に取得する分は問題ありません。

ただ、サプリなどで補っている場合、鉄分のとりすぎで便秘などの原因になる可能性があります。


セラミック加工フライパン・調理器具

セラミック加工のフライパンは、フッ素加工と同じく表面などにセラミックのコーティングをしたフライパンです。

セラミックの方がフッ素加工よりも固く、加工は長持ちしやすいです。

セラミックは、フッ素とは異なり有害な成分が入っていないため、フッ素加工フライパンよりは安全なフライパンです。

フッ素加工フライパンでは不安という方が、セラミック加工フライパンに乗り換えるという例もあります。


ステンレス製フライパン・調理器具の注意点

ステンレス製フライパン・調理器具を使う上での注意点を紹介します。

ただし、製品によっては他に追加される場合があるため、取扱説明書は一度目を通しておきましょう。


安価過ぎる物は要注意

繰り返しになりますが、ステンレスという素材は、鉄にクロムやニッケルなどの金属を溶かした「合金」です。

安価なフライパンは、使われている素材の質が悪い可能性があります。

普通に使うにしても、一般的なステンレスよりも熱に弱い、酸化しやすい、錆びやすい可能性があります。

場合によっては、毒性の六価クロムが溶け出してしまう可能性があります。

ある程度しっかりとした製品を購入しましょう。


調理器具に入れたまま長期保存しない

ステンレスは、塩分や酸性の食材を入れ続けると金属が溶け出す可能性があります。

普通に使う分には問題ないものの、危険性が0ではありません。

そのため、ステンレスフライパンや調理素材を使う場合は、調理が終わったらなるべく早く別のお皿などに入れ替えることをおすすめします。


アルカリ性の洗剤・塩素系洗剤は使用しない

アルカリ性の洗剤や塩素系洗剤を使った場合も、食材を入れっぱなしにするのと同様にステンレスの金属が溶け出す可能性があります。

ステンレス製フライパンや調理器具を洗う時は、中性の洗剤を使って洗いましょう。

ステンレス製品の汚れが取りづらい場合は、熱を持っているときに洗うか、水などを入れて火にかけることで汚れを浮かせられます。


金属製のヘラなどは避ける

金属製のヘラは、ステンレスフライパンの表面を傷つける可能性があります。

しかし、ステンレスという素材は錆びづらく、鉄よりも強度がある素材です。

ステンレス製フライパンの中には、金属タワシでゴシゴシ洗える、という点をウリにしているフライパンもあります。

そのため、金属製のヘラを使う場合は、無理に傷つけるような使い方をしなければ問題ありません。

実際のところ、製品によって強度が異なるため、実際に利用するフライパンの取扱説明書などを確認しましょう。


ステンレス製フライパンの危険性に関するよくある質問


ステンレス製フライパンの危険性について、インターネットなどでよくある質問をまとめました。

ステンレス製フライパンを検討している方は、ぜひ確認しましょう。


ステンレスには毒性はありますか?

ステンレスに毒性はあります。

ステンレスの中でも、六価クロムという素材が使われる場合、毒性や発がん性が問題になる場合があります。

しかし、フライパンなどの調理器具に関していえば、人体に影響を及ぼすことはほとんどありません。

というのも、調理するだけであれば、ステンレスで毒性が発生することは殆どありません。

合わせて、人体に影響がない三価クロム成分が使われる調理器具を選べば完璧です。


体に悪いフライパンの素材は?

体に悪いフライパンの素材としては、フッ素加工フライパンが挙げられます。

ただし、フッ素加工フライパンを正しい使い方で使う限りは、体に悪影響を与えることはほとんどありません。

例えばフッ素加工フライパンを空焚きしてしまいフライパンの表面が非常に高くなるなど、フッ素加工が大量に溶け出した場合は注意が必要です。

フッ素加工フライパンは安価で人気のフライパンではあるものの、かわりに悪影響がでる可能性があるので注意が必要です。

 

買ってはいけないフライパンは?

買ってはいけないフライパンというのは、現在販売している製品であればほとんどありません。

しかし、正しい使い方をしなかった場合に健康被害が発生する可能性があるフライパンがフッ素加工(テフロン加工)フライパンと、アルミニウム素材のフライパンです。

フッ素加工は、フライパンが高温になると発生するガスに有害とされる物質が含まれます。

アルミニウム素材は自然に含まれており、ほとんどの場合は体外に排出されるものの、体内に残ってしまった場合は神経障害が起こる可能性があります。


ステンレスの鍋は体に悪いですか?

ステンレスの鍋は、体に悪くありません。

一般的なステンレス製の調理道具で注意すべきポイントを紹介します。

  • ステンレス以外の金属素材などと一緒に保管しないこと
  • 熱伝導率が低いためあらかじめフライパンを温めておく
  • 油汚れなどはしっかり洗い流しておく

ただし、ステンレスにフッ素加工がされているなど、製品によって特徴が異なるため、取扱説明書に記載されている通りに使いましょう。


フライパンに発がん性物質は含まれていますか?

フライパンの中でも、フッ素加工フライパンについては、発がん性が含まれる可能性があります。

接着剤として使われるPFOAで、発がん性が確認されました。

しかし、PFOA自体は2021年に法律で製造や輸入、使用が禁止されているため、これからフッ素フライパンを購入するのであれば問題ありません。


まとめ


本記事では、ステンレス製フライパンの危険性について紹介しました。

結論として、一般家庭で普通に使う分には、ステンレス製フライパンに危険性はありません。

ただし、ステンレス製フライパンの中でも、表面をコーティングしている場合は注意が必要です。

kubellのステンレス製フライパンは、表面のコーティングはありません。

また、使われているステンレスは調理に使いやすい素材です。

ステンレスフライパンの弱点である重さや熱伝導率の低さは、3層構造にすることでカバーしています。

ステンレス製フライパンの欠点をカバーしたkubellのフライパンを、ぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか。

ブログに戻る

おすすめ商品