ステンレスフライパンの正しい使い方|焦げ付かない・失敗しない予熱と油のコツを徹底解説!

ステンレスフライパンの正しい使い方|焦げ付かない・失敗しない予熱と油のコツを徹底解説!

「ステンレスフライパンの正しい使い方ってあるの?」

「ステンレスフライパンを焦げ付かずに使う方法が知りたい」

ステンレスフライパンの正しい使い方を知らずに使っているという人は少なくありません。正しい使い方を知らずに使っていると、フライパンの寿命が短くなるだけでなく機能を生かしきれない可能性があります。

今回は、ステンレスフライパンの正しい使い方について紹介します。焦げ付かず失敗しない使い方も合わせて紹介しているので参考にしてください。

また、料理作成に最適なフライパンをご検討の場合はクーベルのステンレスフライパンをご検討ください。

ステンレスは温まりにくく冷めにくい素材なので、食材を入れたあとも温度が下がりにくいという特徴を持っています。加えて、予熱を行うことによって油分を多く含む肉や魚などの食材は無油調理を行うことも可能で、余分な油とカロリーを抑えた健康に良いヘルシーな料理が楽しめます。

ぜひこの機会に、一生モノのフライパンをお手に取ってみてください。

クーベルフライパンへのボタン

 

ステンレスフライパンの基本的な特徴とメリット

ステンレスフライパンは、優れた熱伝導と耐久性を兼ね備えており、長期間快適に使い続けることができます。コーティングが施されていないため、金属ヘラを使用でき、調理の自由度が高くなります。

正しく使えば、プロのような焼き加減も実現できるでしょう。

  • 高温に強く、香ばしい焼き目が付く

  • コーティングなしだから長持ち&健康的

  • 酸やトマト料理もOKで幅広く使える

 

高温に強く、香ばしい焼き目が付く

ステンレスフライパンは高温調理に適しており、特に肉や魚を焼く際に力を発揮します。強めの中火でしっかり予熱し、表面に均一な熱を与えることで、香ばしい焼き目を付けることができます。

この焼き目が、食材の旨みを中に閉じ込め、ジューシーで本格的な仕上がりへと導くでしょう。家庭用のフライパンでは再現しにくいカリッとした焼き加減も、ステンレスなら可能です。

火加減の調整と予熱のタイミングを意識することで、仕上がりの質をぐっと高めることができます。


コーティングなしだから長持ち&健康的

ステンレスフライパンにはフッ素などのコーティングが施されていないため、剥がれによる劣化がなく、長持ちするという大きなメリットがあります。摩耗による買い替えが不要になるだけでなく、調理中にコーティング成分が溶け出す心配もありません。

さらに、高温に強く、酸や油にも耐性があるため、日々の使用による劣化も最小限に抑えられます。長期間使い続けることで、フライパンの表面も徐々に馴染み、使いやすさが増していきます。環境にも健康にも優しい調理器具として、多くの料理好きに選ばれています。


酸やトマト料理もOKで幅広く使える

フッ素加工のフライパンでは避けたほうがよいとされる酸性の食材も、ステンレスフライパンなら安心して調理することができます。トマトソースやレモン、酢などを使った料理でも、表面が傷むことなく使用を続けられます。

この特性により、和洋中問わずさまざまなジャンルの料理を一つのフライパンでカバーでき、調理の幅が広がるでしょう。カレーやパスタソース、南蛮漬けなど、酸味の強いレシピにも自由に挑戦することができるため、家庭でのレパートリーを増やしたい方にぴったりです。


焦げ付かないための使い方ステップ【調理前】

ステンレスフライパンを快適に使うには、調理前の準備がとても重要です。予熱や油のなじませ方、食材の扱い方にひと工夫を加えることで、焦げ付きのストレスを大幅に減らすことができます。

以下のステップで実践してみてください。

  • 中火で予熱し、水滴テストで温度を確認

  • 油を入れてなじませ、軽く煙が立つくらいまで熱する

  • 食材は常温に戻してから入れる

  • 表面が焼けるまでは「動かさない」のがポイント


中火で予熱し、水滴テストで温度を確認

調理前にフライパンを中火で空焚きして予熱を行うことで、ステンレスの表面温度を均一に整えることができます。しっかりと予熱ができているかどうかを判断するには、「水滴テスト」が効果的でしょう。

フライパンに数滴の水を垂らして、水が玉のようにコロコロと転がれば適温のサインになります。水が広がって蒸発してしまう場合はまだ低温、水滴が激しく跳ねてしまう場合は高温すぎる状態です。

このタイミングを見極めることで、食材がこびりつくのを防ぎながら、理想的な焼き上がりを目指せるでしょう。


油を入れてなじませ、軽く煙が立つくらいまで熱する

水滴テストで適温を確認した後は、フライパンに油を入れてしっかりなじませる工程が必要です。火を止めた状態で油を入れたあと、再び中火で加熱を続けると、油が表面にしっかりと広がり、膜を作るようになります。

この状態で油からうっすらと煙が立ち始めれば、食材を入れるベストタイミングだと判断しましょう。油がなじんでいない段階で食材を入れると、どうしても焦げ付きやすくなるので、あせらず工程を踏んで準備することが大切です。


食材は常温に戻してから入れる

冷蔵庫から出したばかりの食材は表面温度が低く、フライパンに接触した瞬間に内部の水分が急激に蒸発するため、焦げ付きやすくなります。これを防ぐためには、調理の15〜30分前に常温へ戻しておくのが理想的です。

肉類や魚介類は特に温度差の影響を受けやすく、表面だけが焼けて中が冷たいままになることも少なくありません。どうしても時間がない場合は、電子レンジで軽く温めておくなどして、なるべく温度を常温に近づける工夫をしておきましょう。


表面が焼けるまでは「動かさない」のがポイント

ステンレスフライパンで調理する際に最も重要なポイントのひとつが、「動かさずに焼き切る」ことです。食材を入れてすぐに動かしてしまうと、まだ焼きが不十分な状態のため、表面がくっついてしまう可能性があります。

適切な温度と時間で焼きが進めば、自然とフライパンから食材が離れるようになるでしょう。このタイミングを見極めることで、無理に剥がさずに美しく焼き上げることができます。焦らずしっかり焼き目がつくのを待ちましょう。


食材別|ステンレスフライパンの調理のコツ

調理内容に合わせた使い方を意識することで、ステンレスフライパンの性能を最大限に活かすことができます。ステーキや魚、卵料理、炒め物など、それぞれの料理でポイントを押さえれば、焦げ付きにくく美味しく仕上げることができます。

  • 焼き調理(ステーキ・ハンバーグ)|食材を生かす調理法

  • 魚料理|皮をパリッと焼くには?

  • 卵料理(目玉焼き・玉子焼き)|こびりつかせないテク

  • 野菜炒め・トマトソース|水分量が多い食材の扱い方

 

焼き調理(ステーキ・ハンバーグ)|食材を生かす調理法

ステーキやハンバーグは、まずしっかりと中火で予熱し、油をなじませてから焼き始めることが大切です。食材を置いたらすぐに動かさず、しばらくそのままにして焼き目をつけていきましょう。

焼き目がきれいについた段階で自然とフライパンから剥がれやすくなり、裏返しもスムーズに行うことができます。火が通りにくい厚みのあるハンバーグなどは、焼き目をつけたあとにフタをして蒸し焼きにすると中までしっかり加熱できます。


魚料理|皮をパリッと焼くには?

魚を美味しく焼くには、皮目から焼き始めることが鉄則です。特にステンレスフライパンの場合は、油をしっかりなじませ、皮がくっつかないように予熱と油の処理を丁寧に行っておく必要があります。

皮を下にして置いたあとは、無理に動かさず、しっかり焼き固めることでパリッとした仕上がりが得られます。この工程で仕上がりが大きく変わるので、しっかり焼き固めてください。

魚料理を焼いている途中で身が反り返る場合は、フライ返しなどで軽く押さえて形を整えると、見た目も美しく仕上がるでしょう。


卵料理(目玉焼き・玉子焼き)|こびりつかせないテク

卵料理はこびりつきやすい代表例ですが、ステンレスフライパンでも手順を守ればきれいに焼くことができます。油をしっかりなじませ、煙が立ち始めたタイミングで火を少し弱めて卵を流し込むと、焼き付きを防ぎやすくなります。

フライパンで目玉焼きを焼く場合は、軽くフタをして蒸し焼きにすることで黄身までふっくらと火が通るでしょう。玉子焼きの場合は、焼き面が固まるまでは動かさず焼けた部分から順に巻いていくようにすると、卵が崩れたり破れたりすることなく綺麗に仕上がります。


野菜炒め・トマトソース|水分量が多い食材の扱い方

フライパンで水分の多い野菜やトマトなどを炒める際は、強火で一気に加熱することがポイントになります。調理している時の火力が弱いと水分が逃げきらず、べちゃっとした仕上がりになってしまうかもしれません。

フライパンに油をなじませ、十分な予熱の後に食材を投入し、混ぜすぎずに手早く炒めることで、シャキッとした食感を保ちながら仕上げられます。トマトソースなどの酸性の調味料も問題なく使えるため、煮詰めながら濃厚な味わいに仕上げられるでしょう。


使用後のお手入れ方法と注意点

ステンレスフライパンを長く美しく使い続けるには、日々の正しいお手入れが欠かせません。焦げ付きや水アカ、変色などを防ぐために、調理後の洗い方や乾燥のタイミングなど、基本のケアを習慣化することが大切です。

  • こびりつきが気になる場合は「重曹+水」

  • 焦げ付き(水焼け)はお酢で中和する

  • 使用後はすぐに洗い、乾拭きで水気を取る

  • 食洗機にも対応可能、水気は完全に拭き取る

 

こびりつきが気になる場合は「重曹+水」

ステンレスフライパンでの調理中に焦げ付きやこびりつきが発生した場合は、無理にゴシゴシこするのではなく、「重曹+水」の煮沸で柔らかくしてから落とす方法が特に効果的です。フライパンに水を張って大さじ1~2の重曹を入れ、中火で5~10分ほど煮立たせることで汚れがふやけて落としやすくなるでしょう。

その後、柔らかいスポンジで軽く擦るとスムーズにこびりつきが落とせます。ステンレス表面を傷つけずに汚れを落とす方法として、ぜひ取り入れてみてください。


焦げ付き(水焼け)はお酢で中和する

フライパンの内側や底面に白っぽい跡が残る「水焼け」は、水道水中のカルシウムなどのミネラル成分が加熱によって焼き付いたものです。この場合、クレンザーやタワシでは落ちにくいため、お酢やクエン酸を使って中和する方法が有効だといえるでしょう。

お酢をキッチンペーパーに含ませて気になる箇所に貼り付け、10分ほど置いてから柔らかいスポンジで拭き取ってください。焦げ付きが剥がれ、きれいに仕上がります。

ステンレスフライパンの見た目を保ちたいときは定期的にこのケアを行ってください。


使用後はすぐに洗い、乾拭きで水気を取る

調理後のフライパンは、なるべく早く洗って乾拭きをすることで、水アカやサビの予防になります。洗剤を使ってぬるま湯でやさしく洗い、しっかりすすいだあとはすぐに乾いた布巾で水分を拭き取りましょう。

こうすることでステンレスフライパンの寿命が大幅に伸ばせます。

特にフライパンの縁やハンドルの付け根、裏面の凹み部分には水分が残りやすいため、丁寧に拭くことがおすすめです。

洗いっぱなしで自然乾燥させると水垢の原因になるので、必ず仕上げの乾拭きを意識しましょう。


食洗機にも対応可能、水気は完全に拭き取る

ステンレスフライパンは食洗機にも対応しているモデルが多く、手洗いが面倒なときにも便利に使えます。ただし、他の金属製品と一緒に入れると接触によって傷がつく可能性があるため、配置には注意しなければなりません。

また、ステンレスフライパンを洗浄した後は扉を開けたままにして自然乾燥させるのではなく、取り出してすぐに布巾で水気を拭き取ってください。水垢やサビが防げるので、忘れずに対応するのが良いでしょう。

見た目をきれいに保つために、このひと手間を忘れないようにしてください。

 

よくある質問(FAQ)

ここでは、ステンレスフライパンの正しい使い方に関するよくある質問と回答を紹介します。疑問点や不明な点が解消する可能性があるので、事前に確認しておくのが良いでしょう。

以下の内容を参考にして、ステンレスフライパンの正しい使い方に関する質問と回答を確認してください。


  • Q1. 焦げ付くときに「焼き慣らし」は必要?

  • Q2. 鍋肌に変色が出たけど大丈夫?

  • Q3. 食材がこびりつくのを防ぐには?

  • Q4. 重さが気になる場合の対処法は?

  • Q5. コーティングのフライパンとどう違う?


Q1. 焦げ付くときに「焼き慣らし」は必要?

ステンレスフライパンは鋳鉄製とは異なり、「焼き慣らし(シーズニング)」のような処理は基本的に必要ありません。ただし、新品のうちは表面がなめらかになじんでいないため、焦げ付きやすいと感じることがあります。

ステンレスフライパンを繰り返し使用していくうちに、熱と油がなじんでいき、徐々に扱いやすくなっていきます。ステンレスフライパンへの焦げ付きを防ぐには、予熱・油なじませ・適温調理という基本の流れを丁寧に守ることが最も効果的だといえるでしょう。


Q2. 鍋肌に変色が出たけど大丈夫?

加熱中にステンレスの表面が虹色に変色する「焼け色」は、金属が熱酸化されたことによる自然な現象であり、体に害はありません。変色してしまった場合でも廃棄することなく、そのまま使い続けても問題はないでしょう。

むしろ、ステンレスフライパンをうまく使い込んでいるという証拠と判断して問題ありません。ただし、見た目が気になる場合は、クエン酸やお酢などの酸性の液体で拭き取ると、ある程度きれいに戻すことができます。

変色は品質や性能に影響しないので、安心して使い続けてください。

 

Q3. 食材がこびりつくのを防ぐには?

食材がフライパンにこびりつく主な原因は、予熱不足や油のなじませが不十分であること、または火加減が高すぎることなどがあげられます。まず中火でステンレスフライパンをしっかりと予熱し、水滴テストで温度を確認してから油を入れるという流れを守りましょう。

そして、油をフライパン全体になじませたら、食材を常温に戻したうえで投入してください。ステンレスフライパンに食材を入れて焼き始めてすぐに動かさず、表面が焼けるまで待つことで、自然とフライパンから離れやすくなります。


Q4. 重さが気になる場合の対処法は?

ステンレスフライパンは重さがあるぶん、熱が均一に伝わって安定した調理が可能になります。ただし、腕力に自信がない、もしくはフライパンの扱いに慣れていないという方には少し扱いにくいと感じられるかもしれません。

その場合は、少し小さめのサイズを選んだり、片手で持ちやすいハンドル設計の製品を選んだりすることで負担を軽減できるでしょう。また、ステンレスフライパンを振らなくても済むような調理法に切り替えるだけでも、扱いやすさはぐっと向上します。


Q5. コーティングのフライパンとどう違う?

コーティングが施されているフライパンは焦げ付きにくく初心者向けですが、表面が摩耗しやすく、数年で買い替えが必要になることが多いです。買い替えの頻度の高さを考えるとコストパフォーマンスが良いとは言えないかもしれません。

一方、ステンレスフライパンは正しい使い方を覚えれば、何年も使い続けられる耐久性と安定性を持っています。コーティングが施されていないぶん、安心して高温調理ができるだけでなく酸性食材にも強く、料理の幅が広がります。

長く付き合える育てるフライパンとして、ステンレスフライパンは料理好きの人を中心に愛されています。

 

まとめ

ステンレスフライパンは、慣れるまでに少しコツが必要です。しかし、使いこなせるようになると料理の仕上がりが格段に良くなります。

高温調理や酸性食材にも強く、耐久性にも優れているため、長く愛用できるのが大きな魅力だといえるでしょう。

kübell (クーベル)のステンレスフライパンは、新潟県燕三条市で作られた質が高い金属のみを使用しています。kübell (クーベル)のステンレスフライパンは、かなり頑丈で扱いやすいので、長い期間快適に使い続けられるでしょう。

長く使い続けられるステンレスフライパンを探しているという人は、kübell (クーベル)のステンレスフライパンを候補に入れて検討を進めてください。

 

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  • クーベル編集部

    一生モノのフライパンをお届けするクーベルの公式編集チーム。キッチン道具の選び方やお手入れ方法、食と暮らしにまつわる情報を、丁寧にわかりやすく発信しています。

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