ステンレスと言えば丈夫で錆びにくい材質として有名です。そもそもステンレスという名前は英語でサビを意味するStainと否定の意味を含むlessを合わせた造語であり、その事からもなかなかサビない金属であるということが分かるかと思います。
しかし、そんなステンレスでも実は錆びてしまうことがあるんです。この記事では、そもそもなぜステンレスは錆びないのか、そして錆びるとしたらなぜそれが起こるのか、さらにもし錆びてしまったらどうすればよいのか、という点についてお伝えいたします。
ステンレスはなぜサビにくいのか
ステンレスが錆びにくい理由は、金属自体が空気に含まれる酸素に触れることで酸化し、保護(酸化)皮膜を形成するためです。つまり、酸素に触れるだけでサビを防ぐバリヤーが張られるようなイメージです。また、クーベルのステンレスフライパンは調理面にニッケルが含まれるSUS304というステンレスを使っており、こちらは一般のステンレスよりもさらに強固な保護皮膜が形成されるため、さらに錆びにくくなっています。
また、こちらの酸化被膜は仮になんらかの原因で傷がついたとしてもすぐに形成されるため、銅鍋のように傷が原因で中毒を引き起こしてしまうといった危険性もなく、半永久的にサビを防ぐことができます。
こういった特徴を持つステンレス鍋が、錆びてしまうことはあるのでしょうか?
ステンレスが錆びる原因
結論から言うと、ステンレス素材も錆びることはあります。正確にいうと、他の素材や物質の影響を受けて錆びることがあり、以下ではそれらについて具体的に説明します。
まずはもらいサビという現象についてです。ステンレス鍋の上に鉄などの錆びやすい金属を直接触れるように保管してしまうと、別の金属のサビが移ることで錆びてしまうんです。そのため、保管する際には鉄やアルミなどの素材のフライパンに触れないようにしましょう。
他の原因としては、ステンレス鍋に汚れを付けた状態で放置してしまったり、水分が多くあるような場所に保管してしまった、というものも考えられます。調理を終えたあと、食材には油分や酸など、金属の劣化を引き起こす原因となる物質が多く含まれています。もちろん、使用後すぐに洗わなくてはいけないということはありませんしそれほど神経質になる必要はありませんが、使用後数日間放置する、なんてことはお控えください。それに加え、水が頻繁にこぼれてしまうような場所や海に近く潮風が直接当たるような場所での保管も避けましょう。ちなみに保管方法については以前にも記事を書いているのでそちらもご参照ください。
ステンレスが錆びてしまったら?
軽度のものであれば、金たわしやスチールウールなどでゴシゴシと洗うことで除去できます。もしそれで落ちない場合は、黒錆には重曹を直接かけてこすることで、赤茶色い錆にはクエン酸を水で薄めて磨くことで落とすことができます。また、クレンザーなどをご使用いただくことも可能です。もし穴が空くほどの状態になってしまったら、修理が必要となります
まとめ
ステンレスがなぜ錆びにくいのかという話から、錆びてしまう原因、また、その解決方法について説明させていただきました。ただ、私もステンレスフライパンを使ってずいぶん時間が経ちましたが、全く錆びる気配もないのでそれほど気にしなくても良いとも思っています。
みなさんも、正しい知識を持つことで、ステンレスフライパンをより便利にご使用いただければと思います!特に私たちのフライパンは調理面にフッ素樹脂加工を行っておらず一生使えるものであるため、ぜひ末永くご使用ください!