「ステンレスは過去に安全性が疑われた素材だけど、フライパンに使っても問題ない?」
「最近のステンレスフライパンは安全と言われているけど、どのような点が安全なの?」
ステンレスフライパンは、数あるフライパンの中でも丈夫で長持ちすることや、安全性が高い点で人気です。
しかし、ステンレス素材自体に安全性が疑われるケースが存在します。
そこで、本記事では、ステンレスフライパンの安全性について詳しく説明します。
また、ステンレスライパンをご検討の場合はクーベルのステンレスフライパンをご検討ください。
ステンレスは温まりにくく冷めにくい素材なので、食材を入れたあとも温度が下がりにくいという特徴を持っています。加えて、予熱を行うことによって油分を多く含む肉や魚などの食材は無油調理を行うことも可能で、余分な油とカロリーを抑えた健康に良いヘルシーな料理が楽しめます。
ぜひこの機会に、一生モノのフライパンをお手に取ってみてください。
ステンレスフライパンの安全性が気になる理由
ステンレスフライパンは耐久性や保温性に優れた調理器具ですが、安全性について疑問を抱く人も少なくありません。
というのも、ステンレス素材に含まれるニッケルやクロムといった金属成分の食品への溶出可能性や有害物質などです。
しかし、正しい使用方法を守れば、危険性は極めて低いフライパンです。
というのも、ステンレスは錆びにくく、通常の調理温度では金属が溶け出すことはほとんどないからです。
ステンレスフライパンの基本構造と特徴
ステンレスフライパンの主要素材は、鉄を50%以上、クロムを10.5%以上含む合金であるステンレスです。
一般的なステンレスフライパンでは、以下のような素材が使用されています。
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SUS430(18-0ステンレス):クロム18%、ニッケル0%
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SUS304(18-8ステンレス):クロム18%、ニッケル8%
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SUS-305(18-10ステンレス):クロム18%、ニッケル10%
ステンレスフライパンの主な特徴を紹介します。
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耐久性に優れている
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保温性が高い
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シルバーの見た目が良い
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お手入れの容易さ
ステンレスフライパンのデメリットは、熱伝導率と重さです。
ステンレス単体では熱伝導率が低いため、多くのステンレスフライパンは、アルミニウムなどの熱伝導性の高い素材と組み合わせた多層構造を採用しています。
多層構造では、アルミなどステンレスより軽い素材を使うケースが多く、軽量化というメリットも生まれます。
安全性に関わるポイント
ステンレスフライパンの安全性について、ポイントを紹介します。
懸念になりそうなポイントと、実際にリスクになりそうかをまとめました。
ニッケル・クロムなど金属溶出のリスク
ステンレスフライパンで通常に調理する場合は、ニッケルやクロムが危険なレベルで溶出する可能性はほとんどありません。
というのも、ステンレスフライパンの耐熱温度は700〜800℃と非常に高く、一般的な調理温度で700℃以上になるケースはまれです。
注意点としては、フライパンの表面に深い傷や錆びがある場合は、金属溶出のリスクが高まる可能性があるので気をつけましょう
ステンレスフライパンの傷や錆については定期的に確認し、錆はしっかり落とし、深い傷がつかないように扱いましょう。
酸性食品や高温調理の影響
酸性食品や高温調理は、ステンレスフライパンの安全性に影響を与える可能性があります。
ただし、通常の調理時間であれば、健康に影響を及ぼすほどの金属溶出はほとんど発生しません。
高温調理に関しては、ステンレスフライパンはアルミフライパンと比較して700〜800℃と高い耐熱性を持っています。
しかし、空焚きして長時間放置してしまうなど、通常の使い方ではない使い方をしないように気をつけましょう。
有害物質不使用のチェックポイント
安全性の高いステンレスフライパンを選ぶためのチェックポイントを紹介します。
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製品の品質保証
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素材の確認
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表面加工の確認
製品の品質保証については、ホームページなどで確認できます。
例えば日本のものづくりのまちとして世界的に有名な新潟県燕三条などで作られている製品や、海外でも人気のメーカーなどであれば、品質は問題ありません。
素材の確認は、製造年が新しい場合はほとんど問題ないものの、製造年が古い場合は注意が必要です。
表面加工とは、例えばフライパンの表面にフッ素樹脂などでコーティングしているフライパンがあります。
アルミフライパンでは食材のくっつきや焦げ付き防止のためにコーティングしている製品が多く販売されており、ステンレスフライパンの一部製品もコーティングされています。
表面がコーティングされているフライパンは、コーティングが剥がれたら寿命と考えてください。
少なくとも3点押さえ、安全性の高いステンレスフライパンを選びましょう。
ステンレスフライパンのメリット・デメリット
ステンレスフライパンの安全性をご理解いただいたところで、ステンレスフライパンのメリット、デメリットを紹介します。
ステンレスフライパンに興味がある人は、ぜひ確認しましょう。
メリット
ステンレスフライパンの大きなメリットは、耐久性です。
というのも、ステンレス素材は非常に丈夫で錆びにくい特性を持っており、適切に扱えば10年以上使用できる長寿命な調理器具です。
耐久性の高さは、お手入れも簡単にします。
例えば食器洗い機での洗浄も可能で、コーティングされていないステンレスフライパンであれば、スチールウールなどでゴシゴシ洗えます。
次に、優れた保温性です。
ステンレスは、一度表面に熱が入ってしまえば、弱火であっても保温性の高さで食材にしっかりと熱が入ります。
最後に、ステンレスは食材の味を変えることなく、本来の風味を楽しめる点です。
例えば鉄フライパンは、調理中に鉄が溶けるため多少風味が変わります。
しかし、ステンレスは中性の素材でできているため、調理後で食材の味が変わりません。
デメリット
メリットを紹介した後は、デメリットを紹介します。
ステンレスフライパンの大きなデメリットは、食材のくっつきやすさです。
ステンレスフライパンは表面がコーティングされていないケースが多く、適切な予熱や油の使用がないと食材がくっつきやすく、ひいては焦げやすくなります。
2点目は、アルミなどの素材に比べてステンレスは重く、持ち運びが不便という点です。
最後は、ステンレス素材の熱伝導率の低さです。
しかし、重さや熱伝導率の低さは、多層構造のステンレスフライパンを使うことである程度緩和されます。
加えてステンレスフライパンの扱い方を理解すれば、食材のくっつきやすさも解消できます。
安全性を高めるステンレスフライパンの選び方
ステンレスフライパンのメリット、デメリットを紹介した後は、安全なステンレスフライパンの選び方を紹介します。
難しいことはほとんどないものの、インターネットで調べるケースが発生するため、ポイントを押さえておきましょう。
信頼できるメーカー・ブランド選定
信頼できるメーカーやブランドから製品を選ぶことは非常に重要です。
というのも、長年の実績がありユーザーからの評価が高いものであれば、それだけ品質や安全面でも安心感があります。
加えて、製品に対する保証や返品ポリシーも充実しているか確認しましょう。
保証や返品については、万一問題があった際にも迅速に対応してもらえる点で便利です。
ハンドルの素材・形状への注目
ステンレスフライパンの場合、ハンドルの素材と形状にも気をつけましょう。
というのも、ステンレスフライパンはプロも使うため、プロ向けにハンドル部分もステンレス素材が使われるケースがあります。
しかし、見た目はともかく一般家庭で使う場合はハンドル部分をステンレスにするメリットはほとんど有りません。
例えば、高温に対応した耐熱ハンドルの場合、調理中に火傷をするリスクが減ります。
加えてステンレスフライパンは重いため、滑りにくいグリップの場合は事故防止にも役立ちます。
IH・ガス火など熱源への対応確認
最後は、使用する熱源への対応です。
一般的な熱源はガスコンロですが、最近はIHクッキングヒーターなどの熱源が増えています。
IHクッキングヒーターでステンレスフライパンを使う場合、底部が磁気になっていないと使えません。
他にも電気プレートや焚き火など複数対応しているものがあるので、生活スタイルに合わせて検討しましょう。
加えて熱源に適した形かどうかにも着目すると、よりよい製品に巡り会えます。
例えばIHクッキングヒーターを使う場合、底面が平らの方が全体的に熱は入りやすいという特徴があります。
加えてある程度重さがあった方が熱の入りが安定しやすく、重すぎず軽すぎず、底面が平らな製品がおすすめです。
健康的に使うための調理・メンテナンスのコツ
ステンレスフライパンを健康的に使用するための、調理やメンテナンスポイントを紹介します。
大きく分けて3点で、正しい予熱と油馴染ませの方法、焦げ付きを防ぐための火加減と調理法、最後に洗い方や乾燥、収納方法です。
一般的なアルミフライパンと似ている部分はあるものの、ステンレスフライパンならではの部分があるので、ぜひ確認しましょう。
予熱と油馴染ませの基本
ステンレスフライパンの表面はコーティングされていない製品が多く、食材がくっつくのを防ぐためは予熱と油馴染ませが大切です。
予熱では、空のフライパンを温めてフライパンの表面に熱をもたせます。
中火で2〜3分ほど空のフライパンを温め、水滴が跳ねるようになったら適温です。
次に、油馴染ませです。予熱が終わったら、お好みのお油(オリーブオイルなど)を入れ、全体に行き渡らせます。
油が全体に行き渡ったら、中火〜強火で加熱し、煙が出始めたらすぐに火を止め、そのまま冷まします。
この作業が油馴染ませで、表面に薄い保護膜が形成されます。
予熱と油馴染ませにより、食材が簡単につかず、お手入れもしやすくなります。
加えてこのプロセスによって形成される保護膜は、金属の溶出をさらに軽減します。
焦げ付き防止の火加減・調理法
予熱と油馴染ませが終わったら、いよいよ調理が始まります。
ステンレスフライパンでは、予熱でフライパンに熱がしっかり入っているため、弱火〜中火、強くても中強火を使います。
ステンレスフライパンでは強火をほとんど使わず、弱火〜中火でじっくり加熱するのがポイントです。
食材の事前準備としては、肉や魚などの食材を使う際は、調理前に室温にしておくと火が入りやすくなります。
加えて大きな水分がある場合は、キッチンペーパーで拭いてから入れると火が通りやすくなるのでおすすめです。
ステンレスフライパンで焼き色をつけたい場合は、食材に入れた後すぐには動かさずに焼き色をつけましょう。
焼き色を入れる場合でも強火にはせず、じっくりゆっくりと焼き色をつけるのがステレスフライパンのコツです。
注意点として、トマトやレモンなどの酸性食品を使う際は長時間煮込むことは避け、調理が終わったらすぐにフライパンから取り出しましょう。
洗い方・乾燥・収納のポイント
ステンレスフライパンは、丈夫で長持ちではあるため、ある程度普通に使っていても問題ありません。
ただし、長持ちさせたい場合は、ポイントを参考にメンテナンスしましょう。
ステンレスフライパンでは、調理が終わった後はできるだけ早く洗浄するのをおすすめします。
というのも、熱が入っている方が汚れは落としやすく、ステンレスフライパンが長持ちします。
もしも大きな汚れがある場合は、クエン酸や重曹などを使って落としましょう。
ステンレスフライパンの洗浄が終わった後は、しっかり乾燥させましょう。
乾燥させる目的は、サビ防止です。
ステンレスはサビに強い素材とはいえ、雑に使っていればサビが発生します。
洗った後に、しっかり拭いて完全乾燥させてから保管すれば問題ありません。
最後は収納です。フライパンや調理器具全般に言えるコツとして、湿気がない場所がおすすめです
加えてスペースなどの関係でフライパンを重ねて保管する場合は、布などを間にいれて保管しましょう。
よくある質問(Q&A)
ステンレスフライパンの安全性に関するよくある質問を、インターネットを中心に調査しました。
具体的な例や対策も紹介しつつ、何でも安心して利用できるようになる回答を紹介します。
Q1. ステンレスフライパンは本当に有害物質フリー?
説明書通りに使う分には、有害物質の危険はありません。
しかし、空焚きして放置してしまった場合や、酸性の食品をフライパンに入れっぱなしにした場合、微量ながら金属成分が出る可能性があります。
そのため、本記事で紹介した調理方法などの適切な使い方に加えて、汚れや黒ずみが発生した際はクエン酸や重曹、専用クリーナーなどでしっかり洗いましょう。
Q2. ニッケルアレルギーの場合は使用できる?
ステンレスフライパンでは説明書通り使う限りは金属が溶ける心配はなく、多くの場合は問題なく利用可能です。
しかし、一部の方にとってニッケルの溶出による影響を受ける可能性があります。
ニッケルアレルギーの方でもステンレスフライパンを使いたい場合の対策を紹介します。
ニッケルアレルギーの方向けの対策
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ステンレスの中でも、ニッケル含有量少ない製品を選ぶ
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金属製のヘラや金たわしなど表面が傷つけやすい調理器具は使わない
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酸性食品(トマトなど)はステンレスフライパンを使わない
Q3. 酸性食品を煮込んでも大丈夫?
短時間であれば問題ないものの、長時間煮込む場合には注意が必要です。
例えば、他のお肉類と組み合わせて酸性を中和させる方法や、酸性製品の調理後は食材をすぐに取り出すなどがおすすめです。
まとめ
本記事では、ステンレスフライパンの安全性について紹介しました。
ステンレスフライパンは、非常によくできた素晴らしい調理器具です。
今回紹介したコツや注意点を見極めて活用すればより一層美味しい料理生活をお楽しみ頂けます。
ステンレスフライパンの中でもおすすめしたい製品は、クーベルのステンレスフライパンです。
クーベルは、高品質な金属製品産地でおなじみの新潟県燕三条で製造されており、厳しい品質管理のもと、高性能かつ安全な製品を作成しています
続いてハンドル素材は、北欧家具に使われるブナ材を使用しています。
ブナ材は、調理時に熱くならないというメリットに加えて、外観がナチュラルな暖かみのある印象に仕上がっています。
熱源については、クーベルのステンレスフライパンは、ガス火、IHクッキングヒーター、ラジエントヒーター、ハロゲンヒーターでの調理に対応しています。
最後に、クーベルのステンレスフライパンはステンレス3層構造で、重量や熱伝導率もいつものフライパンのような利用が可能です。
ステンレスフライパンを検討するのであれば、ぜひクーベルのステンレスフライパンを検討しましょう。